桜咲かずか…
しばらく地元を離れていたが、もうすぐ帰る。
今は詳しくは書けないが、その時が来たら必ず述べたい。
結局彼女とは何も起こらなかった。変化と言ったら俺の事をあだ名で呼んでくれたくらいか!あれがあの娘の精一杯なのか?
もう彼女と一緒に仕事する事もないんだろうな。
ちょっと寂しいけど、何故かあまり悲しくはないんだ。
彼女という人に会えて幸せだった。
一人の女性をこんなに愛する事ができただけでもう充分だ!
やるだけの事はやったよ。
よく頑張ったよ、俺。
(補足説明・この後起こったこと:彼女を追いかけて、職場移動までしてきたのに、やはりと言うか何も進展はなかった。もはやこれまでと観念した俺は、ここを離れることを立ち話の際に伝えた。最後の記念に彼女の写真が欲しかった俺は、「せめて最後に…」と言いかけたところ、『じゃぁ、何処かに出掛ける?』と言ったのだ。そう、俺と彼女はここに来て二人っきりでデートする約束をしたのだった。)